レッスン理念

マイナスをゼロに、ゼロをイチに、1を10に

SYNC.GuitarWorks 講師ゆきかつやは約25年で1000人以上の方を指導させて頂きました。

その経験から、ギター習得には大きく分けて3つの段階があると考えています。


■マイナスをゼロにする

ギターレッスンに来る方の約60%が、このマイナスの状態から始まります。

マイナスの状態というのは「体の動かし方、使い方が分からない」という状態です。

例えば「スキップが上手くできない」とか、野球で言えば「ボールを上手く投げられない」、縄跳びだと「普通のまえとび連続8回ができない」とか

ギターの基本動作である「弦を押さえる」「弦をはじく」この2つの動作自体にまだ上手く向かっていけない、ということですね。

なので、まずは体の感覚をゆっくり作っていくことから始めます。

そして、この体の感覚は「リズム感」とも密接に関係しているので、基本的なリズムトレーニングもやっていきます(例えば”テンポ100で8分の裏打ちが最初から出来る”という方はマイナスではないことが多いです)。


SYNC.GuitarWorks ゆきが考える真のギターレッスンとは、このマイナスをゼロにする、これが一番重要だと思っています。

後述しますが、ゼロ以降の方というのは本人のやる気さえあれば、レッスンなんてものは必要なく独学でギター習得できる方々です。

コード、スケールのポジショニング、基本の左手押弦のやり方、基本的な右手ストローク、ピッキング、今はYouTube動画を見ながら独習すればある程度のレベルまでは辿り着けるでしょう。


しかし、そのゼロにすら辿り着いていない、初心者向け動画を見てもどうすれば分からない。。。

そのようなマイナスの方が大変多いのも事実です。

そして、そのマイナスの方の1番の問題は、何が悪いのか自分では分からない、ということです。

なので、実際のレッスンで講師の目から見て、体の動かし方、使い方を修正していくことがとても重要です。


ゆきは経験上、初対面の生徒さんでも、ギターを構えてもらって1分で、その方がマイナスなのかゼロなのか分かります。

ですので「自分なんか、めちゃ簡単なことすら出来ないのにレッスン受けてもいいのかなぁ…」と思う必要は全くありません。

何度も言いますが、そのような方こそレッスンが必要な方であり、そのような方に対してこそギター教室の存在意義があると思っています。

もちろん、そのような方に対して「すぐギターが弾けるようになりますよ!」などと軽口は叩きません。

まず、体の感覚を身につけてゼロにしていく、そこからギターの技術を身につけていくとなるとそれ相応の時間がかかります。

大変個人差があるフェーズですが「アコギ弾き語りでJポップの曲をそこそこ弾ける」というレベルになるまでのレッスン期間の目安としては1〜3年くらいになります。


■ゼロをイチにする

このゼロイチの段階というのは、ある程度身体の運動感覚がある方がギターの演奏に対して身体の感覚を作っていくという段階です。

ギターレッスンに来る方の30%が、このゼロ状態です。

基本的に、小学生のお子さんのように若い方ほどゼロからイチになるのが早く、40代50代以降と年齢が上がるにつれ多少時間がかかるようになります。

とはいえ、ある程度身体の運動感覚があるゼロ状態の方ですので、「アコギ弾き語りでJポップの曲をそこそこ弾ける」というイチ状態になるまで半年〜1年と比較的早く上達します。

ゼロ状態の方は独学でギターを始めてもある程度は習得できますが、レッスンに通うメリットとしては


正しいフォームを身につけることが出来る

②目的のレベルに達するまでの時間を短縮できる

③教則本やYouTube動画では分からない「演奏のダイナミクスと空気感」を学べる


ということです。

ギター演奏の基本をマスターするという意味では、最初は①②が非常に重要なレッスンに通うメリットです。

さらに「人前で弾くことを前提とした本当に上手いギター演奏」を目指す段階で、③を実際にレッスンで体感できることは非常に大きなメリットになります。


■1を10にする

初心者からギターを始めた方なら、ギターの基礎が出来上がってここからさらに「自分がやりたい方向性に向かっていく」段階(3〜5年目以降)。

ある程度独学で5〜10年とギター弾いて来た方なら、自分の向かう方向へのさらなるスキルアップを目指す段階です。

ギターレッスンに来る方の10%がこの段階です。

(この割合はスクール自体がどのようなレベルの生徒を集めるかにもよります。例えばバークリー音楽院などではこの段階に居るのが当たり前なので100%でしょう)

このフェーズで重要なことは


①テクニック的にさらに上を目指すための脱力トレーニング

指板把握能力(音楽理論も含む)を上げてさらに知識を積み上げる


アマチュアで10〜15年とギターを弾いてるけど、頭打ちになって上達しない、何をやれば良いか分からない、という方は上記2点をトレーニングする事で「まだまだやれる事が山ほどあった!」と驚くでしょう。


アコギの場合は

・より実践的な楽曲全体を通したダイナミクス表現

コードオブリガード

・イントロや間奏を作るアコギアレンジ

ボサノバ、4ビートジャズなどのフィンガースタイル

エレキの場合は

・BPM150で16分音符の演奏ができる事を目指したフィジカルトレーニング

トライアド転回形の完全把握

・メジャー、ペンタトニック、メロディックマイナーの各スケールを使ったアドリブ理論

というようなハイレベルのレッスンをご提供します。


”上手い”とは何か?”上達する”とはどうなることなのか?

上手さとは、トータル的な音楽的知識に基づいた”クリエイティブな能力”のこと

SYNC.GuitarWorks ゆきが考える「ギターが上手い」というのは

・コードやスケールなどの指板把握能力

音楽理論の理解

・音楽ジャンルによるギターアレンジ

これらのトータル的な音楽的知識に基づいて「今自分はどんなギターを弾けばいいのか」をクリエイトできるアレンジ能力が優れていること、という理念のもとレッスンをしています。


具体例1

「キーCで C-G-Am-F というコード進行を BPM120の8ビートで 軽めのポップス的な感じで演奏する場合、どういうギター演奏ができますか?バッキングとソロ(アドリブ)を作れますか?」

この質問に対して

バッキングとアドリブの引き出し(バリエーション)が多い人ほど上手い人

という考え方


具体例2

アコギの弾き語り伴奏における上達とは。。。

1、とりあえずコード譜があれば「この曲は8ビートストロークで弾いて」と言われれば弾ける

2、ストロークを指定されなくても、自分でその曲にハマるストロークパターンでとりあえず弾ける

3、A-B-サビという楽曲構成を意識して、ダイナミクスを変えたりストロークパターンを変えたりというアレンジができる

4、イントロ、間奏、歌の隙間などでオブリガード入れたり、ちょっとしたソロも弾ける

5、コードを変えたりして自分なりのオリジナルアレンジで弾ける


ですので、レッスン理念としては

・その上記の状態に近づくこと=上達

・その上記の状態を目指すためのエクササイズ=練習

ということになります。


逆を言えば、下記の状態を目指すことは、当教室のレッスンにおいて重きを置いていません。

・ある1曲のソロギターを譜面通りにめちゃくちゃ上手く弾けるようになる

・ある1曲をひたすら練習して覚えこんで毎回同じように演奏する

・ひたすら速さとテクニックに固執して速弾きの曲を演奏する

バッキングやアドリブの引き出しを増やすために必要なテクニックであれば長期的なレッスンで習得する意義はあります。

この曲のこの部分のみ、などの局所的なテクニックのレッスンをご希望の場合はフレックスレッスンをご利用ください。


学生のレッスン受講について

生徒さん”ご自身で稼いだお金”でレッスンを受講してください

当教室では生徒さん自身の「絶対に上手くなりたい!という強いモチベーション」を原動力としてレッスンすることを最重要視してます。

そのため、基本的には社会人の方でご自身で稼いだお金でレッスン受講することを是としています。


ですので、学生の方(小中高、大学生)で親(または他人)から出してもらったお金でのレッスン受講はお断りしています。

ですが、下記の場合は例外とする場合もありますので、まずはご相談ください。

・アルバイトしたお金でレッスン受講したい

・親からお金を出してもらうが、どうしても ゆきのレッスンを受けたい